5月21日の朝日新聞に載っていたので、ご存知の方もおられる と思いますが、シェパードよりもチャウチャウの方が狼に近い という研究結果が21付の米科学誌サイエンスに発表されました。
ワシントン大の研究チームが米国内で飼われている85種類の純血 種の遺伝子の違いを調べることで、それぞれの種が遺伝的にどの 程度近い関係にあるか明らかにしたものです。
その結果、オオカミの遺伝子はアジアとアフリカに起源をもつ種 に分かれ、アジアではシャーペイが最もオオカミに近く、ついで 柴犬、さらに秋田犬とチャウチャウが近縁で続く、ということです。 アフリカではバセンジーが最もオオカミに近く、かなり離れて シベリアンハスキーとアラスカンマラミュート、アフガンハウンド とサルーキーがそれぞれ近縁で続く、という結果です。 それ以外の76種についてはオオカミとの近縁関係は少ないと括られ ております。
これは非常に興味ある結果です。 オオカミとは外見が似ているジャーマンシェパードはかなり遠縁で 全く似ていないシャーペイの方がオオカミに近い。 そして柴犬や秋田犬はむしろ古代犬とみなされる、ということです。 日本の甲斐犬や紀州犬については調べていないのでわかりませんが、 おそらく同じようなところに位置するのでしょう。
バセンジーが古代犬であることは遺伝学的にも裏付けられましたが、 古いと考えられていたファラオハウンドやイビザンハウンドは過去 数百年の間に登場したということで、約5千年前エジプト王朝時代の 壁画に描かれていたのは、やはりバセンジーの確実性が強くなって きたようです。
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140.Re: 犬の祖先 |
名前:Fudakuan 日付:5月26日(水) 12時54分 |
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