Basenji の遊園地

2005年06月の投稿ログ

478．Ji-ji・Ba-ba夫妻臓器摘出の顛末

名前：Fudakuan 日付：6月21日(火) 18時13分

Ji-jiBa-ba夫妻のこの度の臓器摘出手術についてはこれまで何度か途中経過報告をしてきましたが 15日にはBa-baの最後の抜糸が済みました。

この機会に年をとったバセンジーの加齢に起因する疾患の事例として Ji-ji・ba-baのケースを纏めておきましょう。

Ji-jiの場合は 11歳を過ぎた辺りから食欲が旺盛になり体重も3ヶ月で15Kgから18Kgに増加し下腹部の肥大が目立ち出しました。今年に入って多飲頻尿の傾向が見られまた毛が薄くなる現象が認められ甲状腺機能障害（HT)や副腎皮質機能障害(HA)の懸念が生じたので掛かり付けの獣医に診立てをしてもらいましたところ生化学的検査の結果も加えてHAの疑いが濃いと診断され現在経過を見ながら治療方針を探っています。
この検査の過程で触診で睾丸腫瘍の疑いが生じたので直ちに生体組織検査を実施したところセルトリー細胞腫の疑いが浮上 HAの症状を増幅している可能性が示唆されたため睾丸摘出を行いました。
なお摘出臓器の組織病理（細胞診）検査でセルトリー細胞腫であったことが確認されました。

Ba-baの場合は連休に入った当時複数の胸乳にそれまでになかった米粒大のしこりが複数まとまって生じていることが触診でわかりました。
10日ほど経過を見ましたが格段肥大する様子は見られませんでしたが乳腺腫瘍が疑われたのでセカンドオピニオンの意味もあって近所で開業している獣医と罹り付けの獣医の2箇所でダブルチェックを試みました。
診断結果は共に乳腺腫瘍の疑いでしたが開業医はしばらく静観する方針を示しました。一方掛かり付け医は精密検査の上で乳腺摘出を選択し当庵も処置が遅れると乳癌に発展する懸念があったので早期の摘出に同意しました。
この検査の過程で超音波検査から卵巣・子宮の一部に顕著な腫大が認められ卵巣腫瘍や子宮蓄膿症の疑いが浮上したのでそれらも摘出することにしました。

このようにして心ならずも夫婦揃って入院・手術を受けることになったのですが主治医の証言によれば他に例の無い強い夫婦愛の絆で術後もお互いに元気付け合っていたそうです。

摘出臓器の病理組織検査では乳腺は乳腺腫瘍に至る過渡的な症状である乳管過形成/拡張像が認められまた卵巣と子宮角部に顕著な腫脹（画像左）が認められ卵巣腫瘍に至る過渡的状態にあるものと診断されました。
また子宮頸部の切開像（画像中）では子宮内膜が肥厚し僅かに膿汁の滲出も認められ子宮内膜炎の初期症状と診断されました。

さてこれらJi-ji・Ba-ba夫妻に見られた諸症状は高齢のバセンジーに生じた典型的な　加齢と共に発症する老犬病と考えられます。

この遊園地を開設してはや6年を数えご来遊のバセンジーには間もなく齢10歳を数えようかというケースやその候補生も多くなっていると存知ます。

どうぞこの度のJi-ji・Ba-ba夫妻の例を参考にされて老バセンジー達の日常の健康管理にご留意頂ければ幸いです。

退院後の夫妻（画像右）は双方中性になったことも気付かず相変わらず仲睦まじい毎日です。

	482．Re: Ji-ji・Ba-ba夫妻臓器摘出の顛末
	名前：AKI 日付：6月24日(金) 21時51分
	本当に元気な様子に安心いたしました。やはり長い時間連れ添った夫婦は、精神的にも支えあうのですね・・・。私も勉強させていただきました<m(__)m> 　今回の件、できる限り多くの方に知っていただきたいですね。いろいろな可能性を考えると、逆に迷ったりもします。ＢＢＳに載せて頂いてありがとうございました。 (5ys./♂/北海道) http://blog.livedoor.jp/seiya1031/

	486．Re: Ji-ji・Ba-ba夫妻臓器摘出の顛末
	名前：トトモモルビーの母日付：6月25日(土) 16時53分
	Fudakuan さん　お久しぶりです。こんにちは！しばらく御無沙汰してしまったと思っていたら、Ji-jiBa-baちゃん　手術なさったんですね。うちもトトとモモが今年９歳なので、ひと事に思えず　身につまされる思いで拝見しました。 Ji-ji・Ba-ba夫妻が同時期に同じ病院で手術入院というのは、本人（犬？）たちにとっては、良かったのかもしれませんね。でも　その間の Fudakuan さんのお気持ちをお察しすると　たまらなく胸にせまるものが有ります。今はすっかりお元気そうな御様子で　うちでも家族一同ホッと胸をなでおろしております。御回復おめでとうございます！長寿記録を作りましょう！うちも長寿バセンジー目指して頑張ります！最近デジカメが壊れてしまい、小さな写真で失礼します。 (東京都) http://www008.upp.so-net.ne.jp/totomomo/hunikko/index.html

487．Re: Ji-ji・Ba-ba夫妻臓器摘出の顛末

名前：Fudakuan 日付：6月27日(月) 17時36分

幸い Ji-ji・Ba-ba夫妻は発見が早かったので大事に至らないうちに禍根を除くことができました。

セーヤくんもトト君・モモ＆ルビーちゃんもくれぐれも普段からの健康への注意を怠らずにこれからの犬生を大事にしてやって長寿記録が作れるように努めやってください。

490．Ji-ji 臨床検査後日談

名前：Fudakuan 日付：7月10日(日) 21時40分

Ji-jiの甲状腺機能低下症（HT)について現在学術的に最も信頼性が高いといわれる米国の検査機関に詳細な再検査を依頼していた結果がこのたび出ましたがそれは明瞭なHTで軽度の副腎皮質機能亢進症（HA)との合併症と診断されました。

そこで当面Ji-jiの治療設計は HT治療に重点を置いた化学療法を行うことにしました。

かつてカナダ在のミドリさんからバセンジーが罹患しやすい疾病として忠告のあったHTについては将来高齢期のバセンジーが急増する日本のバセンジー界では関連情報の収集など十分な配慮が必要と思われますからみなさんもご留意ください。

479．初めまして

名前：有馬基彰 日付：6月24日(金) 17時18分

もうすぐで生後６ヶ月になる♀バセンジー［名前はシェル］飼ってるのですが、色々教えて頂きたい事もありお仲間に入れて欲しいのですが宜しいでしょうか？
(♀/大阪府)

	480．Re: 初めまして
	名前：Fudakuan 日付：6月24日(金) 18時30分
	有馬＆シェルさんようこそ当遊園地をお訪ねくださいました！ここはバセンジーとバセンジー大好き人間の交流広場ですからいつでもご来園頂き沢山の方々と情報交換をしていってください。なお言わずもがなですが常識の範囲で公序良俗に反する行為や直接・間接を問わず営業活動はご遠慮頂いていますから予めご諒承ください。

	481．Re: 初めまして
	名前：シェル日付：6月24日(金) 21時42分
	有難う御座います。なんせ内のシェルにほとほと手を妬いているもので（笑）早速なのですがシェルは散歩に連れて行っても排尿排便をしないのです(^_^;)そのくせ家でかまってあげないとゲージ内で排便し踏み潰してグチャグチャにしてしまうのです。そのせいで家族がシェルな嫌気さしてしまってどうしたものかと.....

	483．Re: 初めまして
	名前：AKI 日付：6月24日(金) 22時3分
	初めまして。札幌でセーヤ（赤＆白♂５歳）とともに暮らしておりますＡＫＩと申します。　お散歩で排尿しないということですが、まったくしないのですか？？まだ、お散歩に慣れていないのでは？？？と思ってしまいました。　ケージの中で・・・小さいときには良くあるように思います。お留守番が長かったり、かまってもらえないと・・・。まだ、おしっこにしても、ウンチにしても回数が多いときですから、温かく見守ってあげてください。そして、バセはきれい好きですから、排泄をしたらできる限り早目に片付けてあげてくださいね。って、きれい好きのすることではないのですが・・・。　ちなみにですが、今のうちから、おうちの中でも排泄をするようにしつけ（？）ておくほうが今後色々と助かるかと思います。雨が嫌いなバセもいますし。うちは、遺伝性の疾患で、おしっこを溜めてはいけないのですが、外でしかしないセーヤは溜め込んでしまいます（ムカつくことがあったときは、わざと色んなところにおしっこしますけど・・・）。どんな天気の日も引きずってでもお散歩に行きます。結構大変ではあります。　　今とってもかわいいんだろうな～～～。今後が楽しみですね。ご家族皆さんでどうか、愛してあげてくださいね。 (5ys./♂/北海道) http://blog.livedoor.jp/seiya1031/

	484．Re: 初めまして
	名前：シェル日付：6月24日(金) 22時45分
	やはり根気が必要なんですね。散歩も行くようになってから二週間になりますが未だ一回も排泄しません。家でも排泄の躾もしてるのですが相手しないといろんな所で排尿するんです。私とこは共働きのため昼間ゲージに入れているからストレスが溜まってるのでしょうか?近くにバセンジーを飼ってる方がいらっしゃればいいのですが。

485．Re: 初めまして

名前：Fudakuan 日付：6月25日(土) 13時54分

AKIさん早速適切なアドヴァイスをありがとうございました！

有馬＆シェルさんいよいよこれから10数年に亘るバセンジーとの生活が
始まったわけですが改めて当サイトの「Basenjiの特徴・Basenjiの性格」のページや「Basenji一家からのお願い」のページを参照して頂きシェルちゃんとの接し方を工夫してください。

来園者のみなさんの多くはかつて同じ道を辿って戸惑い・悩み・困り・腹立ち・心配しあるいは喜び・幸せを感じ・励まされ・感動してきましたがその様子は遊園地の過去ログに収録されています。

お尋ねの排泄に関しても過去ログ2001と2002に集中して意見交換されていますから参考にしてください。

一度過去ログをゆっくりご覧頂くとシェルちゃんと有馬さんが将来遭遇するいろいろな心配事や喜びの予測がつくでしょう。

シェルちゃんの年頃のバセンジーは本来両親や兄弟と沢山沢山遊び楽しみながらバセンジー社会のしきたりを躾けられて成長しますが早くからその機会を失ったシェルちゃんには有馬さんが本来の両親や兄弟の代わりです。どうか一杯一杯スキンシップをして遊んでやりながら楽しく躾して素直で温厚なおっとりした気性のシェルちゃんに育成してください。
バセンジーの性格は日頃の飼い主の接し方の鏡です。

かつてJi-ji・Ba-ba夫妻がシェルちゃんと同じ年頃のバセンジーの教育係をしたことがありますがその様子は今年の過去ログの2月にありますからこれも参考にしてください。

まだまだご説明することは沢山ありますが長くなるので今回はこのへんで・・・

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