不濁庵近況
RECENT OUTDOOR LIFE

JAPANESE ONLY



このページは、不濁庵のアウトドアライフ近況です。年中行事の山歩きと、山菜採りや渓流釣りにまつわるトピックスをお楽しみください。 MENUの項目をclickすると、それぞれのページにjumpします。



M E N U

巡嶺渉渓紀行(TRAVEL SKETCH)

・1999 (四国・剣山中のアマゴ釣り他)
・2000 (特集:ヒマラヤ・エヴェレスト周辺山岳旅行他)
・2001(魚沼山地の山菜採り他)
・2002(特集:不濁庵植物図鑑 ”タイの熱帯花木”他)
・2003 (花と孤児施設を巡るタイ・ゴルフ旅行他)
・2004 (特集:ネパール、ゴーキョ・リにヒマラヤの花を訪ねる他)
・2005(タイの最高峰他)

山菜のことなど(EDIBLE WILD PLANT & FISH)

・フキノトウ・アケビの芽の長期保存
・ゼンマイの水戻し
・ゼンマイのあく抜きと手揉み
・イワナの美味しい食べ方
・庵の庭内に自生する山菜
・雨の日のゼンマイ干し



”不濁庵近況(RECENT OUT-DOOR LIFE)−MENU”に戻る





山菜のことなど
EDIBLE WILD PLANT & FISH


○フキノトウ、アケビの芽の長期保存

摘まみ入れたひとかけらが、いつものただの熱い味噌汁を、たちどころにして山海の珍味へと変貌させてくれるあのフキノトウは、ミソ焼き、ミソあえ、煮浸し、天ぷらなど、どれをとってもまことに絶品です。

この味を、時折々に味わいたいと思っても、生のままでは傷みが早く、なかなか思うように保存が利かないので半ば諦めていました。

ところが最近になって、ひょんなことから、よい保存方法のあることを、田舎の古老から耳にしました。

聞いてしまえばなんと云うことのない話で、一度さっと熱湯をくぐらせてから、適量の塩をまぶしたうえで冷凍するのだそうで、もちろん戻すときには塩出しが必要ですが、早速試したところ秋でも美味しい天ぷらが食べられました。

アケビの芽も、同様にして保存するとあの歯切れのよい歯ごたえを残した状態でいつまでも保存ができると云うことで、これも確認済みです。

まことにもって、聞くは一時の恥、聞かざるは一生の損?と云うお話でした。

”不濁庵近況(RECENT OUT-DOOR LIFE)−MENU”に戻る



○ゼンマイの水戻し

みずから山採りしてきたものを、あく抜き、手揉み、天日干しと云った具合に汗とひまをかけて手作りした干しゼンマイは、ほんの少ししか作れないだけに、そこらの店頭で手に入れたものとは比べ物にならない味わいです。

でも、せっかく汗水たらして、何日もかけて作った干しゼンマイも、水戻しが足りないと、干し藁をしゃぶったような味わいで、すべて水の泡ですが、水戻しに要する時間がなかなか掴めないために、えてして件の干し藁になり勝ちです。

これも、田舎の古老の話ですが、ゼンマイに限らず、水戻しに必要な時間の目安は、干しあげるまでに要した時間と同じだそうです。 これまた、聞くは一時の恥、聞かざるは一生の損?と云うお話でした。

”不濁庵近況(RECENT OUT-DOOR LIFE)−MENU”に戻る



○ゼンマイのあく抜きと手揉み

山から採ってきた生のゼンマイは、あく抜きをしてから、手揉みをしながら天日干しをしますが、あく抜きしたあと、すぐに熱いうちに手揉みをしなければならないので、手は熱いは、夜なべ仕事にはなるはで、これがなかなか厄介でした。

ゼンマイのあく抜きにしても、一般に物の本によれば、草木灰を入れた熱湯でゆがくように書かれていますが、どの程度の量の草木灰で、どの位の時間が必要かがなかなか掴めず、ひとつ間違うと、なけなしのゼンマイを溶かしてしまうはめになります。

これまた田舎の古老の言によれば、なまじ草木灰なぞを入れるから可笑しなことになるのだそうで、綿毛をとった生のゼンマイは、ただの熱湯をくぐらせたあと、湯からだして冷やし、その湯を冷ました後に再び、冷ました湯(水)のなかに浸けておけば、すぐに手揉みしなくてもよいそうです。

当庵もこの方法で作った自家製の干しゼンマイを、時折美味しく頂いておりますよ。

”不濁庵近況(RECENT OUT-DOOR LIFE)−MENU”に戻る



○新説−イワナの美味しい食べ方

いまでは、幻の・・・とも云われる深山の渓魚・岩魚(イワナ)の食べ方と云えば、昔から塩焼き、味噌焼き、味噌汁、薫製、骨酒、めったに手にできない尺上物ならば刺し身と云った具合で、だいたい相場がきまっています。
最近では、すっかり貧弱になった釣果とは云え、いつもいつも同じ食べ方では芸がない・・・と云うわけで、このたび新たな料理法に挑戦してみたところ、えっ!これが岩魚っ?と云った、思いもかけなかったグルメな味わいを発見しましたのでご披露しましょう。

これこそ正真正銘の開祖不濁庵でありまして、田舎の古老?の受け売りではありませんぞ!

・岩魚の天ぷらはキスより上等

普通サイズ(25cm程度)の岩魚を皮つきのまま三枚におろし、二・三等分した身の部分を天ぷらにして、揚げたてのところを戴きますと、それはそれは・・・熱い白身が舌のうえで溶けてしまいそうな、軽い口あたりの、上品なお味にびっくりいたします。

フキノトウ、コシアブラ、ハリギリなどの天ぷらと組み合わせますと、銀座の天○○も真っ青!

・岩魚の一夜干しはフグより上等

これまた、普通サイズの岩魚を開き、中骨を取り去ってからサッと塩水で洗い、風通しのよい乾燥した場所で一夜干しあげると、フグの一夜干しも、これまた真っ青!の上品で癖のないお味の干物ができあがります。

強火で軽くあぶって、さあ召し上がれ!
ご飯のおかずにも、お酒のおつまみにもピッタリなこと請け合いです。

”不濁庵近況(RECENT OUT-DOOR LIFE)−MENU”に戻る



○庵の庭内に自生する山菜

当庵の庭内には、幾種類かの山菜が自生していて、春の解禁で上がった釣果の岩魚や山女と共に、毎年欠くことなく、野趣味に溢れた季節の料理の食材を提供してくれています。

これらの庭内で収穫された山菜を用いた手料理に、手打そばや手打うどんを添えた山家料理は、幸運にもこの時期に、当庵を訪った知己の客への心尽くしの振舞料理です。

それでは、当庵の庭内に自生する山菜の主だったものを、画像でご紹介しましょう。

アケビアケビ アマドコロ アマドコロ フキ フキ ギョウジャニンニク ギョウジャニンニク ハリギリ ハリギリ
カタクリ カタクリ ニリンソウ ニリンソウ ノビル ノビル サンショウ サンショウ タラノキ タラノキ
ツワブキ ツワブキ ワラビ ワラビ ヤブカンゾウ ヤブカンゾウ ヤマユリ ヤマユリ



○雨の日のゼンマイ干し

採集したゼンマイは、速やかにあく抜きをして天日干しをするわけですが、運悪く曇雨天が続いたりしようものなら、半乾きのままカビが生えてゴミ捨て場行きとなり、それまでのすべてが徒労に終わることもままあること。

今年も、あく抜き後一日間は好天の下で天日干しができたものの、その後雨天が続き、いっとき気持ちが挫けそうになりながらも、そこは大事な汗と涙?の結晶、思い切ってホットカーペットの上に新聞紙を開いて敷き、通電して干しかけのゼンマイを広げておいたのですが、なんと3日ばかりでうまい具合にに干しあ上がったではありませんか!

窮すれば通ず!

怪我の功名とはいえ、折あらばお試しを・・・