巡嶺渉渓紀行
TRAVEL SKETCH

1999

○4月、早春の会津滝谷川にイワナと遊ぶ

禁漁期あけの4月初め、雪もまだ解けない、早春の只見川流域に、今年最初のイワナ釣りに出かけてきました。

同行は、いつものとおりTさんと現地合流の宇都宮のOさん。

Tさんと二人、この時期の只見線経由の現地入りは初めてで、陽射しもまぶしい雪深い只見川の風景(click here)を満喫してから金山町の温泉宿に一泊、翌朝早く合流したOさんの車で源流へ。

柔らかい春の陽射しの、風和んだ雪の沢筋で、雪の中から顔をだしたばかりのフキノトウと漁れたてのイワナ(click here)の熱い味噌汁で、今年一年の無事と数多い山の幸との出会いを祈って、乾杯してきました。

○風薫る5月、上越の山間に山菜を摘む

今年は、季節の移ろいが早いと云う知らせを受けて、5月初旬の休日の一日、塩沢のいつもの里山に山菜採りに行ってきました。

時期はよし。ヤマウド、ミヤマイラクサ(アイコ)、アケビ、コゴミ、ミズナ、ゼンマイなどなど、満足のいく収穫をあげたあとは、顔なじみの温泉宿、早稲田館で汗を流して、宿のカアチャン自慢の、山菜づくしの料理を肴に、銘酒八海山で先ずは一献。

心地よい疲労に酔いもまわって・・・・

いつも付合ってくれる塩沢のカアチャン、そして早稲田館のカアチャン、アリガトーッ・・・

○6月、梅雨真っ盛りの阿波剣山中で幻の天然アマゴに対面、雨中の剣山登山

ここ数年に亘った、北海道の知床探訪から一転して、梅雨もたけなわの6月下旬の一日、Tさんと二人、阿波の名山剣山の懐深く、幻の天然アマゴとの出会いを求めて、徳島空港に降り立ちました。

その日は、神山町の新興温泉宿で英気を養い、翌朝大雨のなかを未明のうちに、地元のMさん、Aさんの案内で、鮎喰川源流部に入渓、折りよく豪雨の中休みの小降りの午前中に、ついに件の、正真正銘の天然アマゴにご対面 (click here)

大雨のなか、雨宿りしながら焼いてもらった、釣りたてアマゴの塩焼きの、それはうまかったことと云ったら・・・・

翌日も前日と同じく、偶然とも云える豪雨と豪雨の一瞬の合間を縫って念願の剣山登山を果たし(click here)、しかも剣山頂上神社でもって、年に一度の注連縄交換の神事を目の当たりにすれば、けちな者でも賽銭のひとつふたつは奮発しようと云うもので、いまだ悪運尽きずの感を深めながら、その夜は祖谷温泉に投宿したのでした。

徳島のMさん、Aさん、お世話になりました。

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