The Artillary Road 1973/10/7
スエズ運河橋頭堡への反撃を撃退したエジプト軍はArtillary Roadと呼ばれる運河に平行して走る道路を確保すべく前進を開始した。対するイスラエル軍は可能な限りの兵力をかき集め、平行する丘陵地帯を最後の防御線に定めた。
編成
BTR-40から装備更新したMi-8はそのままだと対戦車小隊の小隊長なので最悪対戦車小隊が小隊長不在でパニックを起こす可能性があるため、Mi-8をHQ直属とした。編成としては以下のようになる。
A0-1 |
HQ, Mi-8 Hip-C |
司令部 |
B0-2 |
T62 x3 |
戦車小隊 |
C0-2 |
T62 x3 |
戦車小隊 |
D0-2 |
T62 x3 |
戦車小隊 |
E0-2 |
T62 x3 |
戦車小隊 |
F0-2 |
BRDM-2 Sagger x3 |
対戦車小隊 |
G0-1 |
ZSU-23-4 x2 |
自走対空砲分隊 |
H0-1 |
ZSU-23-4 x2 |
自走対空砲分隊 |
サポート部隊としてSAM2個中隊、輸送ヘリ2機、歩兵2個小隊、対戦車ミサイル2個小隊、機関銃2個小隊を編成。
IAFは前回壊滅している可能性が高いがSAMを集中運用するとどうなるかは前回見ているのでやはり外せない。(というかしないとどうなるかが怖い)
今回は攻撃側なので対戦車ミサイルは中盤以降役立たずになる可能性はあるがターン当たりの攻撃回数が少ないので(エジプト軍の錬度ではほとんどが1ターン1回)、必要な時に撃てないよりはましということで多めに用意した。砲兵を揃えるゆとりがなくなったので(錬度の低い砲兵が当てにできないというのもある)、ロケット弾装備の輸送ヘリを用意し、残った編成ポイントで機関銃小隊を揃える。(安いし、歩兵相手に勝利へクスを防御するには充分な攻撃力を持っている)
I0-2 |
Sagger Team x3 |
対戦車ミサイル小隊 |
J0-2 |
Sagger Team x3 |
対戦車ミサイル小隊 |
K0-3 |
SA-6 Gainful x4 |
対空ミサイル中隊 |
L0-3 |
SA-6 Gainful x4 |
対空ミサイル中隊 |
M0-2 |
EG Infantry Sqd x3 |
歩兵小隊 |
N0-2 |
EG Infantry Sqd x3 |
歩兵小隊 |
O0-1 |
Mi-8 Hip-C x2 |
ヘリコプター分隊 |
P0-2 |
7.62mm PKMS MMG x3 |
機関銃小隊 |
Q0-2 |
7.62mm PKMS MMG x3 |
機関銃小隊 |
配置
想定されるイスラエル軍の配備位置はマップを南北に縦断する丘の勝利へクス周辺と丘の切れ目の向こう側だろう。(マップ中赤であらわした地域)
エジプト軍としては両翼から対戦車ミサイル(緑)の援護の元に戦車(水色、半数が歩兵を伴う)を送り込み包囲を図る。また空中突撃歩兵(機関銃小隊)を適宜投入して敵を混乱させる。(つもり)
念のため後方には航空機対策のSAM(青)を2グループ用意する。
マップは視程が長い上に最長22ターンと長いシナリオなので塹壕にこもった歩兵を炙り出しつつ慎重に進めていきたい。間接砲の類が迫撃砲すらないのが裏目に出なければいいが。
戦闘開始
双方とも準備砲爆撃は無し。静かだ。
第1ターン
こちらから仕掛けるしかないので一番南側に配置したT-62を1へクスずつ前進させる。3ヘクス目で案の定、攻撃を受ける。なんとM51
Ishermanという骨董品。隣接していたT-62小隊総掛かりで仕留める。こんどは北の端で同じことを実行、やはりM51を発見、対戦車小隊が無事撃破。(対戦車ミサイルには射程が短すぎたのか結構外す)
ここで、PC相手には外道な手に出る、輸送ヘリによる偵察作戦である。サポート部隊の2機を代わる代わる前進させると、M3
Halftrack、Scout Jeepの車両群に、ZSU-23対空砲、Bazooka TeamやPara Sqdなど出てくる出てくる。おまけに錬度の高いイスラエル軍は対空砲火も結構熾烈、当たらないもののバンバン撃ってくる。輸送ヘリは丘の影に隠れて手近なM3やBazooka
TeamをT-62の砲撃で攻撃する。
T-62とZSU-23-4は全力で丘に向かって前進、ヘリは丘の影に隠れ、その他の部隊は現状維持。
第2ターン
車両部隊が丘の影に到着、ヘリ部隊とともに陣形を整えて次ターンを待つ。
イスラエル軍ターンにおいてヘリ2機が攻撃を受ける。反撃してPara
Sqd半壊とBazooka Teamを撃破。(^-^)v
第3ターン
南北の丘上の勝利へクスのうち南側のものを確保(計4個所)、丘の影に隠れる。この間ついでにBazooka
Team2個と対空砲1個を撃破。
イスラエル軍は勝利へクスを奪還すべく移動を開始、姿を現したPara
Sqd3個を各所で攻撃、若干の死傷者を出させる。
第4ターン
南側の丘全面及び北側の丘南寄りにおいて勝利へクス奪還に動いたイスラエル軍部隊を片端から攻撃。M512両、対空砲、Scout
Jeep他歩兵部隊若干を撃破。
いきなり間接砲が降ってきた。T-62随伴の歩兵部隊に若干の損害。(次ターンに無事活を入れることができた)
Scout Jeep2両が丘を越えて戦車に隣接してきた。
第5ターン
前回隣接してきたJeepを撃破。丘の上の勝利へクスをすべて確保することに成功。南側のT-62を順次中央の切り通しに向けて移動させる。
M512両が北側の丘を越えて接近、対戦車小隊が臨機射撃を行うものの効果は無し。
第6ターン
対戦車小隊とT-62が前ターンに姿を現したM51を撃破。
T-62とZSU-23-4全車が丘を越える。途中で移動中のPara SqdやBazooka Teamに遭遇、撃破する。また第4ターンの終わりに間接砲撃を行ってきたM1094両を確認した。
第7ターン
道路沿いの勝利へクスを確保しに行ったT-62がM109の臨機射撃を受けた。反撃して無事撃破、移動していたのに大した物だ。その後T-62部隊がM109を2両撃破した。
第8〜第9ターン
潰走中の歩兵部隊を撃破しつつ勝利へクスの確保。
すべての勝利へクスを確保した時点で終了。
後始末
終わってみれば1042対5、圧勝である。イスラエル軍の編成は戦車と歩兵2個小隊ずつにハーフトラック、自走砲など各1個小隊といったところ、いかにも寄せ集めである。しかしそれでも集中されると充分な脅威にはなっただろうから対戦車攻撃力を持った敵部隊を各個撃破できたのが大きかった。それとやはりヘリによる歩兵部隊(特にBazooka
Team)のあぶり出しであろう。勝利へクス周辺に実にうまく配置されており、知らずに踏み込めばT-62と言えど撃破は免れないだけに事前制圧が成功したのは幸いだった。しかしVPを確保してのおびき出し戦術ともどもPC相手に使うにはいささか外道だったかもしれない。(--;
しかし、今回はサポート部隊のSAM及び対戦車ミサイル部隊が一発も撃たないで終わってしまった。その分を間接砲を編成してあればもう少し楽ができただろう。
戦闘終了後の修理は無し、対戦車小隊長(F0、BRDM-2 Sagger)がVeteranになると共にシナリオ開始時の組織変更に伴い、少尉(2nd
Lt)に昇進した。
次はイスラエル軍の反撃だ。
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